膠原病・アレルギー内科で扱う主な疾患
膠原病
膠原病は、皮膚や骨、関節、血管、筋肉、内臓など全身の様々な部位の結合組織に炎症が起こる病気です。このなかには、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ベーチェット病、結節性多発動脈炎などがあります。これらの病気になると、自己免疫の異常により、本来ウイルスや細菌などと戦うはずの免疫が自分自身を攻撃してしまいます。そのため、全身の様々な部位に炎症を引き起こしてしまうのです。膠原病のなかには難病に含まれている疾患も多く、なかなか治らないものというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。しかし、治癒が難しい場合でも、適切な治療によって寛解状態にすることが期待できます。詳細については、当院担当医までお気軽にご相談ください。
アレルギー疾患
アレルギーとは、私たちの体に備わっている免疫機能に異常をきたしてしまい、ウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに、これらの外敵を攻撃する機能が強まっている状態です。こうしたアレルギー反応によって引き起こされる病気のことを「アレルギー疾患」といいます。患者さまによって異なりますが、食物や花粉など、私たちの体に害を与えないものまでを有害物質と認識してしまい、様々な症状が起こります。当院では、花粉症、蕁麻疹、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、金属アレルギーなどについて、主にお薬を使った治療を行います。
花粉症
花粉がアレルギー症状を引き起こすアレルゲンとなる季節性のアレルギー性鼻炎のひとつです。花粉を吸いこむと、鼻の粘膜に花粉が付着し、このことが原因となって鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどの症状があらわれます。このほか、目のかゆみを引き起こしたり、皮膚にかゆみを伴う発疹などの症状が現れたりすることもあります。花粉が飛散する時期になると、仕事や勉強に集中できず、夜よく眠れなくなったり、昼間に眠気や倦怠感などの症状が現れたり、集中力が低下して仕事に支障をきたしたりします。そのため、お薬による治療を行い、花粉症による症状を減らしていきます。
蕁麻疹
痒みが強く、丸っぽい形をし、わずかに盛り上がったミミズ腫れが出現する疾患です。蕁麻疹は数分~24時間以内に消えていくのですが、再び発疹ができることもあります。痒みを伴うことが多いのですが、患者さまによってはチクチクとした痛み、熱く焼けつくような痛みが生じることもあります。蕁麻疹の治療には、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などを用います。多くの場合、薬物治療を開始してから数日程度で症状が治まりますが、その後も医師の指示に従って飲み続け、徐々に減らしていくことが大切です。