脳神経内科で扱う主な疾患
脳梗塞
何らかの原因によって脳内の血管の一部が詰まってしまい、その先に血液が届かなくなる病気です。栄養や酸素が十分に行き届かないので、脳細胞が壊死してしまいます。これに伴い、片麻痺、言語障害、意識障害、感覚障害、ふらつきなどの症状が現れます。すぐに適切な治療を行わないと生命に関わるケースも少なくないです。なお、一度壊死してしまった脳細胞は元に戻りません。そのため、一命をとりとめたとしても、麻痺などが後遺症となり、生活の質が大きく低下してしまうこともあります。このような状態に陥らないためには、日頃から生活習慣を見直し、動脈硬化などのリスクを減らしておくことが重要です。
脳出血
脳の血管が破れたり破裂したりすることにより、血液が頭蓋内に流出してしまう疾患です。これによって命を失ってしまうこともあります。一命をとりとめたとしても、脳が損傷を受けてしまい、後遺症が残ることもあります。主な原因は、脳の細小動脈の動脈硬化です。この血管がもろくなると、過度の負荷に耐えられなくなって脳動脈が破れてしまい、あふれた血液によって脳神経が障害されます。症状に関していうと、患者様によっても異なりますが、頭痛、嘔吐、嘔気、片側の手足の麻痺、感覚障害、構音障害、歩行困難などが代表的です。重症化すると意識障害がみられ、命に関わる場合や後遺症のリスクが高まります。
認知症
認知症は、それまで正常に働いていた脳の機能が低下し、記憶や思考への影響が見られる病気です。症状の出方は患者様によって様々ですが、物事を記憶したり判断したりする能力、時間や場所などを認識する能力が低下するため、日常生活に影響がでます。
なお、認知症には非常に多くの種類があるのですが、一般的によく知られているのは「アルツハイマー型認知症」です。これは、アミロイドβなどの特殊なたんぱく質が脳に溜まり、神経細胞が壊れて減ってしまうことで発症します。神経が情報をうまく伝えられなくなるので、知人の名前を思い出せない、意欲が低下する、計画立てて行動することができない、簡単な計算ができないなどの症状が起こります。なお、アルツハイマー型認知症のほかには、脳血管型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などの種類があります。
片頭痛
片頭痛になると、頭の片側もしくは両側にズキンズキンと感じる痛みが生じます。痛みの頻度は患者様によって異なります。毎週のように痛みが起こる方もいらっしゃいますし、月に1回程度の方もいらっしゃいます。痛み以外の症状では、頭痛が起きる前に視野の一部が見えにくくなる、フラッシュのような光が目の前で瞬くといった前兆が見られることもあります。男性にも起こりうるのですが、比較的に女性の患者様が多いといわれています。
近年は、内服などでは難治性の場合に、注射薬なども適応となる場合があります。お気軽にご相談ください。
アルツハイマー病
アルツハイマー病とは、脳の細胞がゆっくり壊れていき、物忘れや判断力の低下が進む病気です。
認知症の中で最も多く、時間とともに徐々に悪化していきます。
パーキンソン病
パーキンソン病は、脳内の「ドーパミン」という物質が減ることで、体が動かしにくくなる病気です。
手のふるえ、動作が遅くなる、筋肉がこわばる、歩きにくいなどの症状があらわれます。
ニューロパチー
ニューロパチーは、末梢神経(手足の神経)が傷ついて起こる障害のことです。
しびれ、痛み、感覚の低下、筋力低下などがみられます。
ふるえ
ふるえは、自分の意思とは関係なく体の一部が細かく震えることです。
手や足、頭などに起こり、病気や緊張、疲れなどいろいろな原因があります。
呂律障害
呂律(ろれつ)障害は、口や舌の動きがうまくいかず、言葉がはっきり発音できなくなる状態のことです。
言葉が聞き取りにくくなる、滑舌が悪くなるなどの症状がみられます。
振戦
振戦(しんせん)は、自分の意思とは関係なく、体の一部が規則的に震える状態のことです。
手・足・頭などに起こり、パーキンソン病や疲れ・緊張などが原因になることがあります。



